二ノ瀬の今を考える会とは
二ノ瀬の今を考える会は、京都市左京区鞍馬二ノ瀬町のなかなかに複雑な「今」を研究し、考え、そこから「未来の選択肢」を住民に提案する二ノ瀬の次世代を担う有志の集まりです。
こういう経緯で設立されました
京都市左京区鞍馬二ノ瀬町は自然豊かな山の中にあり、四季折々の風景を満喫することのできる集落です。京都市内中心部への公共交通機関でのアクセスが非常に容易であり、「都会で働いて、自然の中で暮らす」という生活が実現できる集落です。そんな素敵な集落でも少子高齢化の波が押し寄せジワジワと人口が減っていきています。その余波を受け、これまでの二ノ瀬では見えてこなかった様々な問題が目に見えるようになり、その対応に二ノ瀬に住む人たちが追われるようになりました。
令和3年10月、二ノ瀬町より二ノ瀬のいろいろな問題に対して次世代の目線で意見を出してくれる「町内会に属さない組織」を作って欲しいと次世代を担う中堅層の有志の面々にお願いがあり、45歳から60歳の二ノ瀬在住の有志で「二ノ瀬の今を考える会」が結成されました。
これまでの取り組み
令和4年、二ノ瀬の今を考える会では「問題解決のための準備の準備」として毎月会議を行い、二ノ瀬の様々な問題を分析し、二ノ瀬の魅力や受け継いでいくべき良い所を見つけ、問題を解決するにはどのような将来の選択肢が必要かを考えました。またその過程において会報「にのせ すまいのたより」を発行し、二ノ瀬の現状や分析、学習の結果を二ノ瀬に住む皆様にお伝えしました。
「今」の二ノ瀬から「将来」の二ノ瀬を検討した結果、少子高齢化や空き家などの問題を個別のバラバラに対応するのではなく、ビジョンをもったまちづくりに取り組むことで問題を解決するべきだとの結論から令和4年10月に「二ノ瀬まちづくりビジョンの提案」として二ノ瀬町に提案しました。
二ノ瀬町では二ノ瀬の今を考える会からの提案を受け、令和4年11月の二ノ瀬町臨時総会にて二ノ瀬の今を考える会を「まちづくり準備組織」として位置付け、①まちづくりビジョンと地区計画の策定、②空き家対策(少子高齢化対策)の実施に向けての実務の委託を受けました。
令和5年からは二ノ瀬町に所属する方とまちづくりビジョンの対象地域に土地を持たれている方にアンケートを行い、そのアンケートの結果をもってタウンミーティング(エリアミーティング)を行い、ミーティングの報告を書面で行うということを繰り返すことで、二ノ瀬まちづくりビジョンと地区計画を具体化させていきました。
それらの取り組みの結果を踏まえ、令和5年12月には二ノ瀬のまちづくりの方針を示した「二ノ瀬まちづくりビジョン」が二ノ瀬町で策定され、対象地域の方へのビジョンへの参加確認も行われ、多くの方に二ノ瀬まちづくりビジョンに参加いただくこととなりました。
令和6年4月15日には、二ノ瀬まちづくりビジョンを下敷きとして、京都市都市計画マスタープラン「地域まちづくり構想編」(鞍馬二ノ瀬町地区)が京都市で策定されました。
今後の取り組み
二ノ瀬の今を考える会では、これからも「今」の二ノ瀬のまちづくりを通じて様々な問題の解決を考えていきたいと思います。